この世に多くの名作映画あれど、世代を超えて名前を轟かす作品は限られます。
その輝かしき一群に「Back to the Future」の名前があることは不思議な話ではありません。
多大な影響力を持つこの作品のタイトルは、誰もが何かしらの形で耳にしたことがあるでしょう。
こうした名声に欠点があるとするならば、その有名さに、自分がまだそれを見ていないことを忘れることです。
恥ずかしながら、そうした人間の一人が、いまこの文章を書いています。
「Back to the Future the Game」
有名作品を単純に知りたいという理由で購入したこのゲーム。
私は初めこれが映画の内容をそのままゲーム化したものと考えていたのですが、誤算がありました。
このBack to the Future the Gameは、映画本編の続編に当たる一作品だったのです!
映画版の脚本家であるボブ・ゲイル氏が監修し、Steamでも「非常に好評」の評価。
日本未発売の作品のため、熱烈なファンの方でもこの存在を知る人は限られるでしょう。
冒頭は映画版と同じで、博士が名犬アインシュタインを車に載せて未来に飛ばします。
間もなくして車が還ってくるはずが、何も現れません。それどころか空には雷雲が立ち込めます。
遠くの看板それ自体が明滅を繰り返し、消えてしまいました。博士は言います。
「私はとんでもない間違いをしてしまった」
するとどうでしょう。博士の体がうっすらと透け始め、ついには消えてしまいました!
夢から覚めるマーティ。博士は行方不明のままです。
失踪者扱いされていた博士の持ち物が、「遺品セール」として売りに出されていました。
マーティはその中から次元転移装置の構想が書かれた博士のノートを発見します。
時を同じくして、ガレージの外に閃光が走ります。そこにはアインシュタインを載せた車(デロリアン)が!
博士の姿はなく、車内にはテープレコーダと、片方だけの女性の靴が残されていました。
「マーティ、私を助けてくれ」
アインシュタインの助けを借り、車内に残されていた靴の持ち主と接触します。
老齢の女性は半世紀ほど昔に、その靴を犬に取られてしまったのだとか。
マーティは彼女が靴を無くした年代を特定し、また彼女の保管していた新聞から日付を特定します。
準備を整えたマーティは、アインシュタインとともに博士救出のため過去へ向かうのでした。
このゲームは、実質的に映画の続編に当たるものなので、熱烈な映画ファンなら確実に楽しめるでしょう。
日本での販売がされておらず、また日本語化MODも完成していないのが悔やまれます。
しかし昨年度、30周年記念としてPS4とXBOXONEでの海外発売が決定されました。
まだ作品自体に動きがあるので、今後もしかしたら日本向けに発売されることがあるかもしれません。
コメント