スマートフォンが爆発的な普及を始めた頃から、それまで需要者だった多くのユーザが製作者になった。
パソコンさえあれば、イラストも、動画も、音楽も、ゲームも、なんだって制作することができるのだ。
ソフトウェアはなおも利便性の追求を続け、今では簡単な操作だけで作品ができあがってしまう。
とりわけ昨今では、複数レイヤーを備えた旧来の市販ペイントツールが、スマホ上で動作する。

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(画像)VideoScribe プレビュー画面

その中でも、動画に感心がある人は多いのではないだろうか。
Youtubeやニコニコ動画には、日々多くのユーザが自身の編集した動画を投稿している。
動画編集は難しい?そんなことはない。視覚的な操作なので、誰しも制作を始めることができる。
ただ少し問題になるのが、動画編集用ソフトウェアである。

完璧な動画編集用ソフトは存在しない。高機能=完璧ではない。
例えば、Adobe AfterEffectのようなソフトウェアでは、非常に微細な単位で編集することが可能だ。
様々な書籍を読んで練習すれば、プロ並みの動画を作成することも夢ではないだろう。
さて、これは完璧だろうか?誰にとって完璧か、ここが重要になってくる。

あなたが作りたいと考えていたのは、もっとシンプルな動画だ。
高校生に向けた数学の解説動画を作ろうとしていたとしよう。
単なるスライドだけでは生徒が退屈してしまうので、アニメーションを用いることにしたのだ。
言葉で説明するよりも、どこがどう作用しているのか伝えるにも、動画は最適な媒体だと考えた。

さて、ここに炎のエフェクトは必要だろうか?
「数学Ⅱ」という文字をハリウッドさながらに登場させる必要はあるか?
きっと動画を見終わった時、生徒たちの関心は数学の問題ではなく、あなたに向かうことだろう。

これは極端な例だが、何もAfterEffectは微細な調整欄が煩わしいからダメといっているわけではない。
それを使いこなせたら、シンプルでなおかつ、どのソフトより分かりやすい動画を作成できるだろう。
しかし別の問題として、「手軽さ」がある。キーフレームをいじる操作はしたくない。 

直感的に、矢印を配置したら、その通りに動いて、イラストを自由に挿入できて、自由度が高い。
なおかつBGMの設定や、ボイス録音をソフトウェア上で行うことができる。
そんなソフトウェアがあるだろうか?

「VideoScribe」は、説明用動画を作成するのに最適な動画編集ソフトだ。
日本では馴染みのないソフトだが、まずは下記の動画を見てほしい。
このソフトの良い点は、素材を配置するだけで、それを「書く」アニメーションが設定されることだ。
イラストでも文字でも、画面上に配置したものを手が書いてくれる。
 
非常に画期的なソフトウェアだとは思わないだろうか。
このソフトウェアは、日本語対応しておらず、購入もHPから期間ライセンスを購入する必要がある。
下記のバナーよりVideoScribeのホームページに移動することができる。

1年ライセンスが$144
1ヶ月ライセンスが$29
永久ライセンスが$665

動画を頻繁に制作する人でなければ、$29/monthも少々高いだろう。
しかしVideoScribeでは、期間限定の値引きが開催されることがある。
私も値引き時に1年ライセンスを$99ほどで購入して、編集を続けている。
非常に使い勝手の良いソフトウェアなので、これからその紹介シリーズを始めるつもりだ。